もしもの場合に備えた訓練が大きな意味を持つ防火・防災対策。ここでは、アパホテルが徹底して行っている防火・防災対策についてご紹介します。

• 多数のホテルで「適マーク」を取得

  適マークとは、防火安全に関する一定の基準を満たした宿泊施設に対して交付される証明です。審査は各自治体の消防機関によって行われます。対象となるのは、収容人数30人以上・3階建て以上(ただし地階を除く)の宿泊施設。日本全国にある多くのアパホテルも適マークを取得しており、防火・防災対策の徹底と安全性が証明されています。
  審査に合格すると、まずは「適マーク（銀）」が交付され、その後3年間継続して基準を満たしていることが認められた場合は、新たに「適マーク（金）」が交付されます。

  「適マーク（金）」交付済みアパホテルを知りたい方はこちら

• 定期的な訓練・講習の実施

  スタッフ向けの救命講習や防火・防災訓練を定期的に行っています。また、各ホテルで独自の消防訓練動画も作成し、新入社員や異動直後のスタッフでも迅速に消火・避難活動に参加できるような対策も。
  全国の消防署で開催される自衛消防審査会にも積極的に参加し、自衛消防のレベルを高めるために日々訓練を積んでいます。2020年4月にはチェーンホテルで初めて、東京消防庁から救命講習受講優良証を授与されました。

• 防煙避難グッズ「煙ふせぐ～ん」を全室に常備

  火災時の危険な煙から身を守るための、防災避難グッズ「煙ふせぐ～ん」を全ホテルの全ての部屋に設置しています。もちろん宿泊人数分が用意されているので、もしものときも安心でしょう。袋状の煙ふせぐ～ん内に空気をよく入れ、頭からかぶるだけで、火災時に最も危険な煙の吸い込みを防ぎます。
  お客様からの要望をもとに、2018年からは家庭向けの販売も開始。各アパホテルのフロント、もしくはネットショッピング（Yahooショッピング）にて購入可能です。

• 外国人旅行者に向けた災害マニュアルの設置

  外国人旅行者に向けた防火・防災対策も徹底しており、英語・中国語・韓国語訳のついた「災害マニュアル」を全客室内に設置しています。災害時にとるべき行動はもちろん、平時でも確認が必要な入浴マナーなども記載されており、国内外のお客様がともに安心してくつろげるホテルづくりに役立っています。

24時間たくさんのお客様が出入りするホテルでは、防犯対策が欠かせません。ここでは、アパホテルがお客様を守るために実施している対策についてご紹介します。

• ホテル内外からの徹底した防犯環境整備

  従業員が定期的に館内を巡回し、異変やトラブルが起きていないか確認しています。また、地域の警察署や外部の警備会社とも連携して防犯体制を整えているので、24時間365日安心して過ごすことができるでしょう。

• 「不当要求防止責任者講習会」を定期的に開催

  支配人・副支配人を対象に「不当要求防止責任者講習会」を定期的に開催し、不当要求の手口やそれに伴う被害を防止するための心構えと対処法を学んでいます。不当要求とは、暴力や脅迫など不当な手段を使って行う要求です。時に他のお客様にも被害が及ぶ可能性を踏まえた事前の対策が欠かせないでしょう。
  講習受講者に配布されるステッカー・受講修了書は、所属するホテルの玄関やフロントに提示され、不当要求行為を行おうとする相手に対する警告としても作用しています。

もともと、世界の中でも高い衛生管理の基準を持つ日本ですが、その基準は年々高くなっています。ここでは、お客様に衛生に関する不安を与えないために、アパホテルが実施している衛生管理対策についてご紹介します。

• HACCPの考え方を取り入れた衛生管理

  2021年6月から厚生労働省より義務付けられた「HACCP（ハサップ）」の考え方を取り入れた衛生管理を徹底し、食品の安全性向上に努めています。HACCAPとは「Hazard（危害）」、「Analysis（分析）」、「Critical（重要）」、「Control（管理）」、「Point（点）」の頭文字から作られた言葉です。従来は出荷前にランダムで選ばれた一部の商品に対する確認のみでしたが、HACCPでは原材料から加工していく各工程で、継続的に衛生状態の確認がなされます。

• 浴槽水検査の徹底

  大浴場や露天風呂、プールの浴槽管理を徹底しています。多くの人が同じ浴槽内に浸かる温泉やプールだからこそ、レジオネラ症をはじめとした感染症のリスクは切っても切り離せません。内部で塩素濃度や水質の管理を徹底するのはもちろんのこと、外部機関による浴槽検査も定期的に実施しながら、安心して利用していただけるよう浴槽を整備しています。

• 外部機関による定期的な環境チェックを実施

  ホテル全体の定期的な衛生検査を外部機関に依頼して行っています。ホテル内で働くスタッフが注意点を把握し、適切に対処することに加え、外部機関による客観的な判断がなされるので、偏った評価を避けることができるでしょう。誰でも安心・安全に滞在できるホテル環境を整えることが目的です。

新型コロナウイルス(COVID-19)の流行に伴い、アパホテルでは社内に新たに「衛生検査組織」を発足して感染症対策に取り組んでいます。ここでは、アパホテルが多方面から実施している新型ウイルス対策について紹介します。

• スタッフの予防対策

  1. うがい・手洗い
  2. 薬剤を使用した消毒
  3. マスクの装着

  アパホテルで働くスタッフは、出勤時にうがい・手洗い、消毒、マスクの装着を徹底しています。多くのお客様と接する機会のあるホテルスタッフだからこそ、一人が感染すれば、多くの人に影響が出てしまうでしょう。一人ひとりが常に自分の及ぼしうる影響に対する責任感を持って、新型コロナウイルスの予防対策に取り組んでいます。

• 消毒・換気の徹底

  アパホテルでは、各客室はもちろん、共用部分の消毒・換気も徹底しています。消毒では特に、ドアノブや電気のスイッチ、エレベーターのボタンなどの高頻度接触部位に対する消毒を、頻度を上げて実施。客室内カップは個包装の使い捨てコップへ変更されるなど、接触が必要な場面を減らす対策も進められています。また多くのホテルで、ウイルスを無効化する「ナノイーＸ搭載エアコン」を導入しており、より快適に換気を行える環境が整ってきています。

• 密集を防ぐ仕組みづくり

  ITを活用した密集を防ぐ仕組みの導入を進めています。アパ直（アパホテル）公式アプリ「アパアプリ」を使用すれば、前日15時～アプリ内でチェックインが可能に。また、1秒チェックイン機や、ルームキーを入れるだけでチェックアウトが完了（1秒チェックアウト）するエクスプレスチェックアウトポストの導入により、フロントでのチェックイン手続きが簡略化されています。
  そのほか、客室テレビ（アパデジタルインフォメーション）から大浴場の混雑状況を確認できる仕組みも導入され、混雑を避けて利用することが可能になっています。

• お客様への協力依頼

  1. 来館時の検温
  2. アルコール消毒剤による手指消毒
  3. マスクの着用
  4. 発熱や咳・咽頭痛の症状発生時、保健所・医療機関からの指示に従った行動

  感染症対策には、スタッフだけでなくお客様の協力も欠かせません。アパホテルでは、来館時の検温・消毒、客室外でのマスクの着用、発熱や咳・のどの痛みといった症状が出た際の状況に応じた隔離処置を徹底してお願いしています。安心・安全にアパホテルを利用するためには、ひとり一人の協力と感染予防への意識が必要です。館内ではルールを遵守しながら宿泊を楽しみましょう。